インプラントブログ

インプラント治療ができないケースはある?

インプラント治療を利用できないなんて聞いたことがあるでしょうか。実はインプラントというのは外科手術の一種に分類されるものなので、患者さんの全身の状態によっては手術を避けて回復を待たなければいけないケースもあります。しっかりと基本的な知識を身につけておきましょう。

 

インプラント治療はどうしても手術を伴うものなので、全ての患者さんがインプラントを利用して治療を受けることができるとは限りません。特に血液凝固系の異常、免疫力の低下、そして糖尿病を抱えている場合には治療の前に全身状態のチェックを行うことが必須で、状態によっては治療を断念しなくてはいけない場合もあるのです。

 

血液の凝固能力に異常がある場合にはインプラントを埋め込んだ後に出血が止まらなかったり、治療後に感染症にかかってしまう可能性があるので、まずは血液の凝固系に異常を起こしている原因をしっかりと解決してから治療を行う必要があります。免疫力の低下が起こっている場合にはお口の内部の細菌が全身の血液系に入る菌血症という病態を引き起こす原因になり、最悪の場合には敗血症という病態を招いてしまうので、まず血液検査などで感染が起こっていないか、免疫力に異常がないかをしっかりと確認することが重要です。

 

糖尿病は一見無関係なものに見えますが、糖尿病が原因で血管にダメージを負っていると組織の治りが非常に悪くなり、ひどい場合には歯茎の壊死を引き起こしてしまいます。

 

インプラントは外科手術の一種です。しっかりと健康状態を整えてから治療を進めるので、持病をお持ちの場合には歯医者・医者と連携を組んで治療に当たって行きます。不安な場合にはすぐに相談をするようにしましょう。