静脈内鎮静法とは
インプラント治療には手術がつきもので、インプラントの治療を行う歯医者にとっても、患者さんにとってもしっかりと体にかかる負担を考えながら治療を考えなければいけない問題です。このため、実はインプラント治療にあたり患者さんの健康状態を管理する、お腹の手術や胸の手術のような全身麻酔の技術を活用する事があるのです。このような全身麻酔にも利用される技術として広く知られているのが静脈内鎮静法です。
インプラントの治療を行うときに頻繁に用いられる治療の方法の一つに静脈内鎮静法という方法があります。この方法は不安感の強い患者さんに用いる方法で、治療を受けている間だけウトウトと眠りながら治療を進めることができるのが魅力の非常に重要な治療の補助手段です。静脈内鎮静法では、点滴の中から気持ちを落ち着かせるような薬を投与します。このお薬は点滴を行っている間だけ効果があるお薬で、治療の間は患者さんに眠ってもらい、治療を終えて１時間程度ですぐに元の状態に戻ります。
不安感を抑えるというのは決して患者さんの心理的な問題ではなく全身の様々なストレスの影響を考慮しても多くのメリットがあります。不安感というのは人間にとって大きなストレスで、ストレスが原因となって血圧の上昇や心拍数の増加など有害な現象が数多く起こってしまいます。このような有害な現象が長く続いてしまうと人によっては心臓や脳の血管に大きなトラブルを起こしてしまいます。ストレスが強い場合には命にかかわることもあるので、安全のために静脈内鎮静法を利用することが重要です。