静脈内鎮静法

手術への不安や恐怖、痛みを軽くします。

インプラント手術は、基本的に局所麻酔で行います。痛みは十分軽くできますが、緊張や不安、医師の声やドリルの音に恐怖を感じるといった精神的ストレスを完全に取り除くことはできません。そこで、インプラント治療をより快適に受けていただくため、当院ではご希望により静脈内鎮静法を併用した施術を行っています。

静脈内鎮静法とは

静脈から薬剤を注入し、半分眠っているのと同じ状態をつくります。ウトウトとした時と同じ感覚で、おだやかな気持ちのまま手術が受けられます。点滴で薬を入れると5分ほどで麻酔が効き始め、目が覚めても手術中のことはほとんど覚えていませんので精神的な負担もありません。

健康診断の胃カメラ検査を受けたことがある方なら経験しているかもしれません。「眠っていて気がついたら検査が終わっていた。」これこそ、静脈内鎮静法です。

静脈内鎮静法の効果

不安や恐怖を感じない

眠ったような状態に入ったことを確認してから治療を始めます。器具の音、医師とスタッフとの会話、ドリルの振動さえ気にならないので、精神的にも安定した状態で治療が受けられます。

強い嘔吐反射も解決

口の中に治療器具などが入ると吐き気をもよおしてしまう方にも、静脈内鎮静法はとても有効です。苦しい思いをすることなくインプラント治療ができます。

手術の体感時間を短縮

声をかけると返事ができる程度の鎮静状態で処置を行いますが、ほとんど記憶はありません。1時間ほどの手術でも「5分位に感じた」という方もいらっしゃるほどで、短時間で治療が終わったという感覚が精神的な負担を和らげます。

体への負担が少ない

治療の途中で急に気分が悪くなったり、肩や腰に強い痛みを感じたりする患者様がいらっしゃいます。原因の多くが、緊張や不安からくる血圧や脈拍の上昇。しかし、静脈内鎮静法を使えば、不安や恐怖心を抱くことはないため、体調の急変や脳卒中など血圧や脈拍の上昇が引き起こす他の重大な病気の危険も避けられます。

処置が終わると、鎮静状態を終わらせる拮抗薬を点滴します。少しずつ目が覚めていき、気がつくとすべて治療が終わっているという麻酔法です。念のため、しばらく休んでからお帰りいただきます。

静脈内鎮静法のリスク

リスクはほとんどありません。一般的な歯科医院にはない血圧・心拍計などのモニター機器、点滴薬剤、人工呼吸器などを完備。手術中は常にお身体の状態をモニタリングしているので安心して手術をお受けいただけます。麻酔科医が患者様に合わせて薬剤の量を決め、静脈内鎮静法を行っています。